廃車業者との間で起きるトラブルとは?悪徳業者の見分け方をご紹介
廃車の際に強い味方になってくれる廃車業者ですが、中にはトラブルを引き起こすことにある悪徳業者も存在します。
悪質な取引を持ち掛けたり、詐欺同然の行為を行ったりする廃車業者は、どのように見分けて避けるべきなのでしょうか。
この記事では、悪徳業者に捕まってしまった際に想定されるトラブルの例と、悪徳業者の見分け方を詳しくご紹介します。
ポイントを押さえれば簡単に優良業者を選別することができますので、廃車業者への依頼前にぜひこの記事をご覧ください。
悪徳な廃車業者との間で起こりがちなトラブルの例
悪徳な廃車業者に捕まってしまった際、どのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのでしょうか。
まずは具体例をご紹介しますので、これに該当する取引を持ち掛けられた場合は十分に注意しましょう。
契約当日に査定額を引き下られる
電話やインターネットを通じて受けていた査定額と、契約当日に現場で提示される査定額に開きがある場合は要注意です。
さまざまな理由を付けて減額を主張され、これに納得ができない場合は、取引を拒否することをおすすめします。
契約寸前の段階までいくと「次の業者に頼むのが面倒」「せっかく対応してくれたから契約しなければいけない」と妥協してしまう方もいます。
悪徳業者はこうした心理に付け込み、相場を大幅に下回る金額で買い叩こうとするのです。
聞いていなかった手数料が差し引かれている
たとえばレッカー移動などが必要な場合は、業者によって別途費用が請求されることはあります。
そのこと自体は違法でも悪質でもありませんが、全く説明を受けていなかった費用が差し引かれている場合は悪徳業者と判断しましょう。
このような悪質行為を見逃さないようにするためには、見積書にしっかりと目を通すことが大切です。
身に覚えのない費用が差し引かれていた場合は、信頼できる業者とは言えませんから、取引をやめて他の業者に依頼し直すことをおすすめします。
廃車手続きをしてくれない
契約が完了し、廃車手続きを無事に終えられたと思っていたにも関わらず、自動車税の請求が自宅に届いてしまうということがあります。
これは、廃車業者が廃車手続きを放棄し、契約後に放置していることが原因で起きる現象です。
こういった無責任な行為をする業者を見分けるためには、廃車完了後に自宅に向けて通知してくれる業者かどうかを確認することが重要です。
1~2ヶ月経過後も通知が届かない場合は、業者に問い合わせを行い、進捗を確認しましょう。
還付金に関する説明や返還が行われない
自賠責保険の残期間が1ヶ月以上ある場合、使用しない分の保険料を月割りで受け取れます。
この還付金に関する説明を行わない廃車業者は、還付金を利用者に返還せず、ネコババしてしまう恐れがあるため注意しましょう。
還付金は契約期間によって数万円単位になる場合があります。
業者によっては、査定額にあらかじめ還付金の金額を上乗せしていることもありますので、還付金の説明が行われない場合は、その扱いについて廃車業者に質問することが重要です。
トラブルを避けるための廃車業者の見分け方
このようなトラブルを避けるために、優良業者と悪徳業者はどうやって見分けると良いのでしょうか。
いくつかのポイントを押さえるだけでトラブルに巻き込まれる確率は下がりますので、これからご紹介する点を意識しながら業者選びを進めましょう。
悪徳業者の特徴
多くの悪徳業者には、共通して以下のような特徴があります。
・質問に答えてくれない
・査定額変動の有無や手数料について具体的に説明していない
・業者が帰ろうとしない
まず、質問に対して明確な回答を避ける廃車業者は悪徳と考えるべきです。
後にトラブルを主張した際の予防線として、敢えて質問に答えようとしないことがあります。
また、そもそも廃車に関する知識が乏しく返答ができないという可能性もあり、信頼に値しません。
査定額と実際の買取額が固定されるのか、変動するのかに触れていなかったり、手数料について明確な説明がなかったりする場合も要注意です。
ホームページ等の内容を確認して、買取のシステムや諸費用について明記していない業者は避けましょう。
依頼のキャンセルを申し出たり、考え直したい旨を伝えたりした際に担当者が帰ろうとしない場合も、その業者の利用は避けたほうが賢明です。
本契約の前にキャンセル料を要求された場合、これを支払う必要はありませんので、警察に通報するなどの対応を取りましょう。
優良業者の特徴
反対に、信頼できる優良業者の場合は、以下のような特徴を持つことがほとんどです。
・廃車業者側から丁寧な説明が行われる
・都道府県から解体の認定を受けている
・手数料等について具体的に記されている
優良業者の場合は、利用者から質問をしなくても、業者側から丁寧な説明をすることがほとんどです。
手数料など費用の内訳のほか、査定価格の根拠、そして廃車手続きの流れや完了までにかかる日数などを具体的に提示してくれる業者は信頼できます。
自動車の解体を行う場合は、都道府県知事からの認定を受ける必要があります。
解体を行う廃車業者の中には無認可の業者も存在するため、認可の有無に注目しましょう。
業者のホームページを確認して、認可を受けていることが分かれば安全です。
レッカー費用の有無や距離別の金額などをホームページに明記していたり、電話で問い合わせた際に答えてくれたりする廃車業者も信頼できると考えて大丈夫です。
こういった業者なら、金銭トラブルが起こる可能性はまずありません。
まとめ
悪徳な廃車業者に捕まると、契約寸前で突然査定額を下げられたり、勝手に手数料が差し引かれたり、廃車手続きをしてくれなかったりします。
質問に答えてくれない場合や、手数料について明確な説明をしていない業者の利用は避けましょう。
優良業者には「丁寧な説明をしてくれる」「解体の認定を受けている」「手数料の詳細を伝えてくれる」といった特徴があります。
これらのポイントを押さえて、事後のトラブルに巻き込まれない廃車業者を選びましょう。