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廃車の手続き
廃車にする際にタンク内のガソリンはどうすればいい?抜き取りの可否や取り扱いについて解説

廃車にする際にタンク内のガソリンはどうすればいい?抜き取りの可否や取り扱いについて解説

廃車の手続き

廃車をスクラップにする際には、廃車買取業者や解体業者に依頼するのが一般的ですが、その際にタンク内にガソリンが残っている場合、どうすれば良いのか分からないという声を多く耳にします。

そこでこの記事では、廃車時のガソリンの取り扱いについて、詳しく解説していきます。

廃車解体の際にはガソリンを抜く必要は無い

廃車解体の際にはガソリンを抜く必要は無い

廃車を買取業者や解体業者に依頼して解体してもらう際に、タンク内にガソリンが残っている場合、抜かなくてはいけないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そもそもガソリンを扱うためには危険物取扱者の資格が必要であり、資格を持たない素人は原則ガソリンの給油や抜き取りを行ってはいけません。

ガソリンは非常に揮発性が高い上に低音の状態であっても引火しやすく、ちょっとした静電気で爆発炎上する可能性もある非常に危険なものです。

セルフ式のガソリンスタンドでは自分で給油ができるじゃないかと思われるかもしれませんが、セルフ式ガソリンスタンドも危険物取扱者の資格を保有する従業員の常駐が消防法によって義務付けられています。

そのため、スクラップに出す際にはタンク内にガソリンが残っていようがいまいが、業者に任せる以外に選択肢は無いといえるでしょう。

業者が廃車処理を行う際には、安全にスクラップにするためにタンクに穴を空け、ガソリンを完全に抜ききって作業を行うのが一般的ですので、ガソリンが残っているからといって迷惑をかける心配はありません。

なお、危険物取扱者の資格を持っているのであれば、もちろん自分でガソリンを抜き取っても構わないでしょう。

自動車が動く状態ならレッカー代の節約も可能

スクラップに出す自動車が事故車などではなくまだ走れる状態であれば、ガソリンが残っているのはむしろ好都合ともいえます。

なぜなら、業者のところに自動車を運転して持ち込みできるため、レッカー代を節約できるからです。

レッカー代は自動車の状態やレッカー移動する時間帯、移動距離などによっても異なりますが、一万円前後かかるのが一般的ですので、ガソリンが残っていて走行可能なのであれば、抜くかどうかなど迷わずそのまま持ち込んでしまいましょう。

解体時にガソリン残量が多い場合は業者が移してくれる場合も

解体時にガソリン残量が多い場合は業者が移してくれる場合も

廃車の解体を行う際にガソリンの抜き取りは不要であることは分かりましたが、ガソリンが満タン近く入っているなど、残量が多い場合にはもったいないと感じる方もきっといらっしゃるでしょう。

その様な場合には、業者によっては廃車から新しい車へ、ガソリンの移し替えサービスを行ってくれることもあります。

ガソリンを無駄にしたくないという方は、一度スクラップを依頼する業者にガソリンの移し替えを相談してみてください。

ガソリン用給油ポンプを使って自分で抜ぬくのもNG

カーショップなどにはガソリン用の長い蛇腹ホースがついた給油ポンプが販売していますが、これを使ってガソリンの移し替えを行ってはいけないのかと考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、繰り返しになりますがガソリンの取り扱いには原則危険物取扱者の資格が必要であるため、専用のグッズを使ったとしても自分でガソリンの移し替えを行ってはいけません。

移し替えの際にちょっとした静電気が起きるだけでもガソリンに引火して爆発する危険性があります。

ガソリン用の給油ポンプは出先でガス欠になってしまった場合など、やむを得ない緊急事態に使うことを想定して販売されているグッズです。

中には給油ポンプを使って自力でガソリンの移し替え方法を紹介しているサイトもありますが、非常に無責任かつ危険な提案ですので、絶対に参考にしないようにしてください。

まとめ

まとめ

自動車を解体してスクラップに出す際の、タンク内に残ったガソリンの取り扱いについて解説しました。

ガソリンを自分で抜き取らなければならないのか、あるいは抜き取ってもいいのかと悩む方もいらっしゃるかと思いますが、ガソリンはちょっとしたことで引火爆発し、消火も難しい危険なものです。

取り扱うためには原則危険物取扱者の資格を保有する必要があるため、素人は絶対に自己判断で抜き取りや移し替えを行ってはいけません。

例えタンク内にガソリンが残っていても業者に迷惑をかける心配はありませんし、中に残ったガソリンがもったいないという場合には、移し替えを行ってくれる可能性もあるため、自動車をスクラップにする際のガソリンの取り扱いに関しては、業者に相談するようにしてください。