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廃車した車は復活させられる!再び乗るための手続き方法や費用をご紹介

一度廃車にした車でも、廃車手続きの内容が「一時抹消登録」だった場合に限り、復活させて再び乗れるようになります。

この場合にはいくつかの必要書類を揃えて手続きを行うことが求められるため、その方法についてこの記事で詳しくご紹介します。

廃車した車を復活させるためには費用がかかるため、費用相場も事前に認識しておきましょう。

また、しばらく乗っていなかった車を復活させる場合の注意点に関しても、記事の中で分かりやすく解説します。

廃車した車を復活させる場合の流れ

一時抹消登録により廃車した車は、所定の手続きを行うことで復活させられます。

まずは復活までの流れを、順を追って見ていきましょう。順番を間違えると法律に触れてしまいますから、慎重に手続きを進めることが重要です。

Step1:車庫証明書を入手する

廃車した車に再び乗るためには、まず車を保管している場所を明確にする必要があります。

このために必要となるのが車庫証明書です。車庫証明書は管轄の警察署で入手できるので、最寄りの警察署にある担当窓口で申請を行いましょう。

注意点としては、申請から発行まで2~3日程度の時間がかかることを挙げられます。

また、警察署の窓口で車庫証明書申請の受付を行っているのは平日のみという場合が多いため、時間に余裕を持って申請することも重要です。

Step2:仮ナンバーを取得する

車庫証明書を取得できたら、この後の手続きのために車を移動させられるように、仮ナンバーを取得します。

この手続きを行わずに公道を走ると検挙されてしまいますから、忘れずに手続きすることが大切です。

仮ナンバーは陸運支局、あるいは管轄の役所で入手できます。

公道を走る際は自賠責保険への加入も必須になりますから、こちらは保険会社と連絡を取り、仮ナンバーの有効期限内に間に合うように加入手続きを済ませましょう。

Step3:車検を受ける

車検の予約を行い、所定の検査を受けて、定期点検整備記録ならびに自動車検査証を取得します。

普通車なら陸運支局、軽自動車は軽自動車協会で手続きを行うことになり、希望する日時の予約を取ることも可能です。

Step4:中古車新規登録をする

車検通過後に受け取った書類を提出すると、中古車新規登録ができるようになり、この登録が完了すればナンバープレートを受け取れます。

再発行されたナンバープレートを復活させたい車に取り付ければ、晴れて公道を走れるようになります。

廃車した車を復活させるための必要書類

上記の手続きにおいては、各セクションでさまざまな必要書類の提出が求められます。

申請当日に入手することが難しい物ばかりなので、あらかじめ必要な書類をリストアップしておき、時間に余裕を持って入手しましょう。

車庫証明取得時の必要書類

車庫証明の取得に必要となる書類は以下のとおりです。

A.自動車保管場所証明申請書

B.保管場所標章交付申請書

C.保管場所の所在図・配置図

D.自認書または保管場所使用承諾証明書

AとBについては、警察署の窓口に申請書が用意されていますから、申請当日に記入しても構いません。

Cの書類も現地で入手することが可能ですが、保管場所の地図を書いたり、地図をコピーして添付したりする必要があるため、自宅で用意することがおすすめです。

Dについては、戸建て住宅などの場合は「自認書」、アパートやマンションなどの駐車場を使用する場合は「保管場所使用承諾証明書」が必要です。

後者には車庫所有者の署名と押印が必要なため、管理組合などに相談して書類を用意しましょう。

仮ナンバー取得時の必要書類

仮ナンバーを取得する際の必要書類は以下のとおりです。

A.自賠責保険の取得証明書

B.一時抹消登録の証明書

C.身分証

D.実印

公道を走る準備ができていることを証明する必要があるため、自賠責保険に加入していることを証明する書類の用意が必要です。

その他にも、復活させたい車の一時抹消登録証明書、本人の身分証、実印を用意しましょう。

中古車新規登録の必要書類

中古車新規登録には以下の書類が必要です。

A.申請書

B.手数料納付書

C.自動車重量税納付書

D.自動車検査票

E.一時抹消登録証明書

F.自賠責保険証書

G.印鑑証明書

H.実印

I.車庫証明書

この中から事前に用意する必要がある書類は、CとE~Iになります。

その他の書類は申請当日に窓口で入手できるため、事前に準備する必要はありません。

また、車の所有者と使用車が異なる場合は、以下の書類が追加で必要です。

A.委任状

B.使用者の住民票

C.使用者の印鑑証明書

D.使用者の実印

廃車を復活させる際にかかる費用の目安

廃車を復活させるためには上記の手続きが必要であり、それぞれに費用がかかります。

概算としては合計で7万円前後を見込む必要があるでしょう。表を使って、どの手続きにいくらかかるのかをご紹介します。

内容費用
登録手数料700円
検査手数料普通車:1,500円 軽自動車:1,400円
ナンバープレート取得費1,500円
自賠責保険料30,170円(37ヶ月分)
自動車税2~5万円前後

この他に、ナンバーの希望をする場合は別途4,000円前後の追加費用が必要です。

自賠責保険料は契約する期間に応じて変わります。

また、自動車税は排気量に応じて変動するため、車種によって金額が大幅に異なります。

廃車後に長く乗らなかった車を復活させる際の注意点

必要書類と手続きの数は多いものの、不備がなければ廃車した車をスムーズに復活させることができます。

ただし、復活力後にそのまま車を運転すると、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。以下の点には十分に注意しましょう。

ブレーキなどのコンディションを入念に確認する

長く乗っていなかった車の場合、ブレーキが故障していたり、効きにくくなっていたりする可能性があります。

タイヤも放置しているだけで経年劣化するため、復活直後に運転すると操作性が悪く、思わぬ事故を招く危険性があることに要注意です。

修理が必要な場合の費用は高額になることが多い

車検に通らないほどのコンディションにまでパーツが劣化していた場合は修理が必要ですが、この場合の費用は高額になる場合が目立ちます。

新しく中古車を購入したほうがお得に感じることがありますので、車の劣化度合いを車検前によく確認しておきましょう。

廃車した車の復活を諦める際は解体・廃車の手続きが必要

金銭面などの事情により復活を諦める場合は、永久抹消登録のために解体へと進むことになります。

費用はさほどかかりませんが、解体を受ける手間と、再び廃車手続きをやり直す手間がかかることはネックです。

廃車買取業者では、車のコンディション次第では無料で解体を行っており、永久抹消登録の手続き代行も実施しています。少しでも費用を抑え、手続きの手間を削減するためには、専門業者に対応を任せることがおすすめです。

まとめ

一時抹消登録を行った車でも、所定の手続きを済ませることによって復活させ、再び公道を走れるようになります。

仮ナンバーの取得や自賠責保険への加入前に自走すると法律違反になるため、手続きの順序には十分に注意しましょう。

何らかの事情で車の復活を諦める場合は、車を解体して永久抹消登録に切り替えます。

この場合は、廃車業者に依頼することによって、解体費用を削減し、面倒な廃車手続きも業者に一任することが可能になります。

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